きょう(火)の天気 8月終盤でも猛暑おさまらず 東京都心はきょうから毎日35℃以上 トリプル台風発生中で11号の動向に注意

29日(火)の全国の天気と予想最高気温

 8月も終盤だというのに猛暑は収まる気配はなく、きょう29日(火)も厳しい暑さが続きそうだ。東日本や西日本を中心に35℃以上の猛暑日地点が続出し、東京都心ではきょうから毎日、猛暑日になることが予想されている。暑さが長引くことで疲れがたまりやすくなっているため、引き続き、体調管理に気を付けたい。また、現在、列島の周辺には3つの台風が発生しており、特に11号の動向に注意が必要となる。

猛暑のトンネルはまだまだ続く

この先の予想最高気温

 きょうも全国的に気温は平年を上回り、厳しい残暑が続く。最高気温は東日本や西日本では軒並み35℃以上の猛暑日となり、秋田など東北でも同じくらいまで気温の上がる所がありそうだ。東京都心では8月20日以来、9日ぶりに猛暑日になる予想で、その後、9月3日(日)にかけて連日、35℃以上が予想されている。9月になっても猛暑が続く状況で、しばらく万全な熱中症対策が必要となりそうだ。

急な激しい雷雨に注意

29日(火)夕方の発雷確率と急な豪雨時の注意点

 また、猛烈な暑さだけでなく、天気の急変にも注意が必要となる。湿った空気や気温上昇によって大気の状態が不安定になるため、きょうも急な雨や雷雨になる所がありそうだ。特に午後は東北南部や北陸、関東の内陸部で発雷確率が高くなっている。山沿いほど雨雲が発達しやすく、激しい雷雨になる所もある見込み。上空の風が弱いため、活発な雨雲が同じような場所にかかり続けて、局地的に雨量が多くおそれがある。落雷や竜巻などの激しい突風、土砂災害や道路の冠水、低い土地の浸水、河川の増水に注意が必要だ。

台風11号は週末に沖縄接近のおそれ

台風9号・10号の進路予想と30日(水)午後6時の波の予想

 きのう(28日)の午前中に台風11号が発生し、日本の周辺には現在、台風9号、10号と合わせて3つの台風が存在している。台風10号は日本から離れていき、台風9号も大陸方面へと進んでいく見通しだが、先島諸島ではあす30日(水)頃に海が大しけとなるため、高波に注意が必要となる。

台風11号の進路予想

 一方、台風11号は台風9号よりも日本列島に近い所を進む見込みで、9月1日(金)頃には沖縄に接近するおそれがある。まだ予報円が大きく進路が定まっていないが、今週後半は沖縄を中心に天気が荒れてくることが予想されるため、今後も最新の台風情報に注意が必要だ。
 ちなみに台風11号の名前は中国が提案した「ハイクイ」で、意味はイソギンチャク。イソギンチャクは「ニモ」でお馴染み、クマノミの隠れ家である。
(気象予報士・多胡安那)

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