高齢者に集まりの場 富山・魚津に「さわらび」 開設、介護予防へ体操・おしゃべり

健康体操に取り組む住民

 富山県魚津市の片貝地区社会福祉協議会は28日、片貝コミュニティーセンター内に高齢者の集まりの場「さわらび」を開設した。高齢者の外出支援や居場所づくりのほか、体操や食事などを通して介護予防につなげる。

 オープニングセレモニーで同協議会の三田正尚会長が「集まりの場はニーズが高く、発信しながら長く続けていきたい」とあいさつ。山本春美魚津市民生部次長が片貝地区の高齢者の割合は43.7%と市全体より高いことに触れ「楽しく活動することでフレイル予防にもつながる」と祝辞を述べた。

 その後、地区住民約30人が健康体操や脳トレに挑戦。介護予防運動指導員の林幸子さん(同市道坂)の指導で手足の指を曲げて脳を活性化する運動に取り組んだ。

 今後は月2回ペースで集まりの場を設け、体操やおしゃべりなどを通して交流する。9月は11日と25日に行う予定で参加料は1回100円。以後、開催日数を増やすことも検討している。

 片貝コミュニティーセンターは旧片貝小学校を活用し、各種研修や子どもたちのスポーツ合宿などに利用されている。

足の指で新聞を広げる体操
オープニングセレモニーであいさつする三田会長

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