球団日本人新記録 広島カープ・島内颯太郎のホールド33 打者179人に投げ被ホームランなし 狙えるタイトルとは

石田充 アナウンサー
広島カープの 島内颯太郎 投手が新たな数字を築きました。まず、今シーズンの成績です。チームトップの登板数48試合で防御率1.59と1点台(8/27現在)。なんと言ってもそのホールドが今、注目されているんですが、過去4年間で26だったのに、もう33あるということなんです。

広島カープ 島内颯太郎(26) 今シーズンの成績 48試合 1勝2敗2セーブ 33ホールド 防御率1.59
去年までの4年間
通算 1勝5敗0セーブ 26ホールド 防御率3.89

「ホールド」とは何かをあらためて整理しておきましょう。いろんな条件があるんですが、大まかに言うと、▽3点以内のリードした展開か同点で登板して、▽アウトを1つ以上取ります。▽自分が投げているときに追いつかれたり、逆転されたりせずに次のピッチャーに渡す。▽勝ち・負け・セーブもつかないというような条件があるんです。

そのホールドの記録、どんなものを更新したかというと、球団の日本人の記録はこれまで 横山竜士 投手コーチ(31ホールド・2009年)が持っていたんですが、それをこの週末に上回りました。もうトップのジャクソン投手(37ホールド・2016年)の数字も見えています。

広島カープ 歴代ホールド (1)37 ジャクソン(2016年) (2)35 シュルツ(2009年) (3)33 島内颯太郎(2023年) (4)31 横山竜士(2009年)

この数字を今シーズンのセ・リーグ全体で比較します。

今季 セ・リーグのホールド数 (1)34 ヤクルト 清水昇 (2)33 カープ 島内颯太郎 (3)27 DeNA 伊勢大夢

ヤクルトの清水投手に次いで2番目。これもがんばっています。

青山高治 キャスター
これも狙えますね。

石田充 アナウンサー
青山さん、狙えるタイトルがあるんです。NPBタイトル「最優秀中継ぎ投手」なんです。これは、ホールドポイントがシーズンで一番多い投手で、ホールド数+リリーフでの勝利数なんです。

青山高治 キャスター
ああ、なるほど。

石田充 アナウンサー
ポイントは今、こうなっています。

今季 セ・リーグのホールドポイント(8月27日現在) ホールド 勝利 ポイント (1)ヤクルト 清水昇 34 1 35 (2)カープ 島内颯太郎 33 1 34 (3)カープ ターリー 22 7 29

島内投手のホールドポイントは、清水投手に続いて2位。これも1差なんです。勝利数ではカープのターリー投手が7勝しているので、3位につけています。十分に可能性があるタイトルになっています。

島内投手のこの数字も見ていただきたいんです。

島内颯太郎の今シーズン(8月27日現在) 打者180人 計742球 被ホームラン1

打者180人に742球投げているんですが、ホームランの数が非常に少ない。わずか1本。しかも、今シーズンの初球を打たれたんです。開幕2戦目の初登板の1球目以降、179人・741球もホームランを打たれていません。島内投手にがんばっていただきたいと思います。

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