努力の人、錦木を祝福 三役昇進、古里盛岡で横断幕

待望の三役昇進を果たした錦木関への感謝と、激励の気持ちを込めて掲げられた横断幕=28日、盛岡市・米内浄水場

 岩手の新たな星が、輝きを増す-。大相撲秋場所の新番付で錦木関(33)=本名・熊谷徹也、伊勢ノ海部屋=の小結昇進が発表された28日、古里の盛岡市では横断幕が掲げられ、母校・米内小の児童らは喜びの声を上げた。郷土力士の小結昇進は栃乃花関(現二十山(はたちやま)親方)以来、23年ぶり。県民は、地道な歩みをたたえ「もっと県民を喜ばせて」「高みを目指して」とエールを送り続ける。

 この日、盛岡市上米内の米内浄水場では職員3人が横断幕を掲げた。「祝 小結昇進 錦木関」。縦0.9メートル、横7メートルの幕に記された文字が風に揺れて躍った。

 6月の本県合宿を経て、上位を次々と破り初の殊勲賞を受けた先場所は記憶に新しい。伊藤健一場長(55)は「名古屋場所の優勝争いは地域全体で盛り上がった。激励と感謝の気持ちだ」と喜んだ。

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