Jリーグ野々村芳和チェアマンが名実況者・金子勝彦氏を追悼「日本サッカー界に残してくださったご功績に感謝いたします」

[写真:©︎J.LEAGUE]

Jリーグの野々村芳和チェアマンが他界した金子勝彦氏を追悼した。

金子氏は、1957年に毎日放送(MBS)にアナウンサーとして入社。1964年にはテレビ東京の開局に合わせ、スポーツ中継を担当。1968年に放送が開始された『三菱ダイヤモンド・サッカー』では1988年まで司会を担当した。

1974年には日本史上初めて衛星生中継された西ドイツ・ワールドカップ(W杯)の決勝戦を実況。2006年のドイツW杯の決勝もスカパー!で実況していた。

2012年には日本サッカー殿堂入りを果たすと、J SPORTSではプレミアリーグの実況を担当。『三菱ダイヤモンド・サッカー』時代からの名口上である「サッカーを愛する皆さん、ごきげんいかがでしょうか?」のフレーズも使っており、カーブのかかったボールを「スワーブ!」という台詞などが知られていた。

野々村チェアマンはJリーグを通じて追悼メッセージを送っている。

「ダイヤモンドサッカーは幼い頃から楽しみにしていた番組で、金子さんの実況の声は今でも耳に残っています」

「今では、海外のサッカーに様々な方法で触れることができますが、当時としては、サッカー番組自体それほど多くなく、ましてやヨーロッパのリーグやワールドカップを観られる番組として、テレビやビデオを通じて画面に釘付けになって観ていたのを覚えています。私のようなサッカー少年に多くの夢と希望を与えてくださったことは、感謝の念に堪えません」

「1993年にJリーグが開幕してからは、ダイヤモンドサッカーのコメンテーターとして、Jリーグの魅力を発信していただきました。2002年にはJリーグから特別功労賞を授与させていただきましたが、金子さんのサッカーに対する情熱と日本サッカー界に残してくださったご功績に感謝いたします」

「金子さん、ありがとうございました。謹んでお悔やみ申し上げます」

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