陸自でわいせつ行為、男性隊員3人が停職処分 それぞれが同じ後輩女性隊員の胸や尻触る 伊丹・駐屯地

陸上自衛隊千僧駐屯地=伊丹市広畑

 後輩女性隊員の胸を触るなどしたとして、陸上自衛隊千僧駐屯地(兵庫県伊丹市)は29日、いずれも2等陸曹で第3後方支援連隊所属の37歳の男性隊員を停職6カ月に、別の34歳と47歳の男性隊員をそれぞれ停職4カ月の懲戒処分にしたと発表した。3人は同じ女性隊員にわいせつな行為をしており、女性隊員が2020年3月に部隊に相談。女性隊員はその後、依願退職した。

 同駐屯地によると、37歳の2等陸曹は19年9月5日に駐屯地外の演習場で女性隊員の胸を触ったとして、強制わいせつの疑いで書類送検され、不起訴となった。調べに「性的欲求を満たすためだった」と話し、依願退職する予定という。

 34歳の2等陸曹は同年2月21日、駐屯地で格闘訓練を指導中に女性隊員の尻などを触ったとされる。「姿勢を矯正するためだった」と話したという。47歳の2等陸曹は20年2月27日に自分に抱きつくよう女性隊員に強要したとされ、「落ち込んでいた女性隊員を元気づけようと思った」と説明している。

 同連隊長の佐藤敦茂1等陸佐は「順法精神と責任感に関する指導を徹底する」とコメントした。(吉田敦史)

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