★「いじめ加害者」認定で韓国女子バレー界から追放されたベテラン選手、SNSで意味深な内容を連続投稿

韓国の女子バレーボール選手であるイ・ダヨンが、かつてチームメートとして、また韓国代表としてともに戦った先輩のキム・ヨンギョンと交わしたチャットトークメッセージの内容を公開するなど、暴露を続けている。

キム・ヨンギョンは、デビューと同時にその才能を発揮、また韓国のプロバレーボール選手として初の海外リーグに進出するなど、韓国バレー界のパイオニア的存在として知られている。またカリスマ性を持ち、代表チームでも精神的支柱として長きにわたり選手団を先導、人格者であるとされ、韓国芸能界でも多くの友人を持つ現役のベテラン選手だ。

一方のイ・ダヨンは、双子の姉であるイ・ジェヨンと「韓国を代表する、美人ツインズバレー選手」として人気を集めていたが、2021年に2人が校内暴力の加害者であることが明らかになり、大論争へと発展。最終的に韓国バレーボール協会から「代表選手資格無期限剝奪」という重い処分を受け、海外でのプレーを余儀なくされた。

そんな中28日、イ・ダヨンはSNSに「セクハラ・職場暴力 KOVO(韓国バレーボール連盟)は、その選手へ事実確認をしましたか? そして記者の方たち、真実が気になったらその選手へ直接聞いてください」と意味深長なコメントを残し、ネットユーザーから関心を集めた。そしてそこには、選手苦情処理センターのイメージ写真と、KOVO選手人権保護規定第8条(人権侵害事例の報告)の条項を上げている。

公開された選手人権保護規定には、

1.誰でも次の各号の1に該当する行為として、選手の人権を侵害したと認められた場合、選手苦情処理センターでその内容を申告することができる。▲殴打または暴言などの暴力行為 ▲性的嫌がらせや性的羞恥心を誘発する行為 ▲その他、選手個人の人格を不当に侵害する行為

2.連盟は、前項の申告内容が明白な虚偽であったり、理由がないと認められた場合を除き、申告内容を即時に処罰委員会委員長へ報告しなければならない。

3.第5条 第2項および前項の場合、処罰委員会委員長は即時に処罰委員会を招集し事実調査をしなければならない。ただこの場合、処罰委員会は関連当事者たちへ召命の機会を与えることができる。

と記載されていた。

これに先立ち、イ・ダヨンが19日に「イ・ダヨン 苦情処理事項の受付」というタイトルのメールをKOVOへ送っていたことが判明。23日にはSNSで「言葉は時として剣よりも鋭利で、傷を長く残す。2018年選手村、2019年ワールドカップ日本」というコメントとともに「職場のセクハラ防止対応マニュアル」の写真を投稿。25日には「KOVOのフェアな判断と調査を期待する」「1週間が過ぎた」と促した。

しかし、すでに韓国中から“ヒール”と認定されてしまっているイ・ダヨンを、擁護する声は寄せられていないようだ。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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