スペインサッカー連盟の地域連盟会長ら、女子選手へのキス問題を起こしたルビアレス会長に辞任を要求

[写真:Getty Images]

スペインサッカー連盟(RFEF)は28日、ルイス・ルビアレス会長へ辞任を要請することを発表した。

28日、RFEFの地域・地域連盟会長委員会が実施され、全会一致で会長の辞任を要求することになるという。

ルビアレス会長は、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)でスペイン女子代表が悲願の初優勝を果たした後、セレモニー中にFWジェニファー・エルモソの口にキスをしていた。

この行為が世界中で大きな批判を受けることになると、ルビアレス会長は一旦は謝罪。ただ、スペイン政府やエルモソ本人からも厳しい批判を受けると、国際サッカー連盟(FIFA)も懲戒手続きを開始していた。

辞任するものと見られていた中、ルビアレス会長は25日に行われた臨時総会で自身の潔白を主張。キスは「合意の上だった」とし、「辞任する気はない」と高らかに宣言。さらに、RFEFは会長の権威を脅かしたとして、エルモソに可能な限りの法的措置を取ることを発表していた。

しかし、26日にFIFAは暫定的な職務停止処分を決定。ルビアレス会長は90日間の資格停止となり、エルモソに接近することや連絡を取ることを禁じられていた。

そんな中、自治・地域連盟会長委員会は会議を終えて声明を発表。辞任を求めるとした。

「スペインサッカーのイメージに深刻なダメージを与えた最近の出来事と、容認できない行動を受け、ルイス・ルビアレス氏に対し、RFEF会長としての辞任を直ちに提出するように要請する」

「女子サッカーチームのW杯での優勝を心から祝福する。我々はスペインのスポーツにおける成功の意味と伝統を大切にしている。我々は比類のない選手たちのグループに称賛と感謝の意を表し、長年にわたって決意を持って女子サッカーの成長を築き上げてきた全ての人々に祝福の意を表する」

「我々はスペインサッカーの経営の新たな段階に道を譲るために、連盟の戦略的地位において、深くかつ差し迫った有機的再構築を実行するよう、対応する団体に要請する」

「FIFAがルイス・ルビアレス氏を職務停止処分にすると、その処分を受けて連盟内部プロトコルが発動された」

「さらに、我々はペドロ・ロシャ会長に対し、連盟を代表して本日判明したFIFAおよびUEFA(欧州サッカー連盟)との最後のコミュニケーションを、直ちに撤回するよう要請した」

「RFEFは、女子サッカーの発展のための投資と、平等政策を継続的に実施するというコミットメントを維持する」

「最後に、会長委員会は、ペドロ・ロシャを全会一致でしじし、彼が全てのサッカー組織との対話と、和解が辿る新たな段階に進むよう支援した。我々は、2030年W杯への立候補を一緒に構築し続けるために、関係するすべての機関に協力していく」

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