福井県大野市は8月29日、プロポーザル方式で譲渡先を募っていた同市宝慶寺のアウトドア施設「宝慶寺いこいの森」について、同県坂井市のIT関連会社DINOREXに無償譲渡する方針を明らかにした。
市が同日の定例市長会見で説明した。譲渡するのは総合案内所、キャンプセンター、バーベキューセンター2棟、炊事棟2棟、トイレ、ポンプ小屋、倉庫の計536.2平方メートルの建物。
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市農業林業振興課によると、宝慶寺いこいの森は1978年度に市が開業し昨年度に閉鎖。昨年秋にプロポーザル方式で譲渡先を募集したが応募がなかった。要項を見直し今年5、6月に再募集した結果、同社のみが応募。既存の施設を活用して会員制の富裕層向けキャンプ場としての事業展開を提案したという。
同施設は「市公共施設等総合管理計画~市公共施設再編計画編~」で、譲渡先が見つからない場合に解体するとされていた。
市は譲渡契約に関する議案などを9月4日開会の定例市議会に提出。認められれば、10月ごろに建物の譲渡契約などを結ぶ予定で、早ければ来年6月ごろにオープンする。