名コンビ誕生の予感。ソルドがWRC最高峰クラス復帰の僚友を称賛。頼れる“アニキ”に感謝するスニネン

 2023年6月に復活したヒョンデ・モータースポーツのドライバー育成プログラムに抜擢され、WRC世界ラリー選手権において第8戦エストニアと第9戦フィンランドでヒョンデi20 Nラリー1をドライブしたフィンランドのスター、テーム・スニネン。

 彼がドライブするヒョンデ・シェル・モビスWRTの3台目のi20 Nラリー1は、同チームのダニ・ソルドとシェアされており、9月7~10日に開催される第10戦ギリシャではベテランのスペイン人ドライバーが戦列に復帰する。しかしヒョンデは、その次に控える第11戦チリでスニネンがふたたびi20 Nのステアリングを握ることを明らかにした。

「僕としては、スニネンは本当によく走ったと思う」と29歳のチームメイトを称賛したソルド。“仕事人”の異名をとる彼はWRC.comに対し次のように語った。

「こういったチャンスを得た時は、とにかくミスをしないことが重要だ。しかし、チームは速く走ることを求めてくるし、同時に確実にフィニッシュすることも要求してくる。だからこそ難しい」

「このような走りをするには、クレバーでなければならないんだ」

「ティエリー(・ヌービル)やEP(エサペッカ・ラッピ)はプッシュしているように見えたが、スニネンは彼らからそれほど離れていなかった。タイムも良かったね」

「もっとも重要なのは、僕たち(ヒョンデの)ドライバー全員がマシンに慣れていて、チームのため、ポイントのためにプッシュし続けられることが可能ということだ」

 一方、最高峰クラスへの復帰ならびにラリー1デビューにあたって、ソルドからの手助けやアドバイスについて尋ねられたスニネンはWRC.comに対して次のように答えている。

「エストニアで、初めてあのクルマ(ヒョンデi20 Nラリー1)でWRCに参戦したとき、彼は僕の最初の一歩を本当に助けてくれた」

「彼は、僕にとってはまさに兄のような存在だったね。彼には本当に感謝しているよ」

テーム・スニネンがドライブするヒョンデi 20 Nラリー1。復帰2戦目となったWRC第9戦フィンランドでは4位入賞を果たした。
ヒョンデ・モータースポーツのドライバー育成プログラムに抜擢され、3台目の『ヒョンデi20 Nラリー1』をシェアするかたちでWRC最高峰クラスへのカムバックを果たしたテーム・スニネン

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