謎に包まれたメ“カニ”ズム 絶滅危惧「オヨギピンノ」 長崎ペンギン水族館で展示中

長崎ペンギン水族館で展示されているオヨギピンノ

 なぜか集団で泳ぐ風変わりなカニが長崎ペンギン水族館(長崎市宿町)の水槽コーナーで先週末から展示されている。その名は「オヨギピンノ」。
 体長1~2センチ。長崎県のレッドリストで絶滅危惧ⅠB類に分類されている。九州では有明海に生息すると知られているが、橘湾の牧島周辺で群れをなして泳いでいるのを地元の漁師が発見し、連絡を受けた同館スタッフが捕獲した。
 同館によると、海底を歩くならまだしも、集団で泳ぐ理由は明らかになっていない。しかも繁殖期の秋から冬ごろにかけては泳ぐ姿を見せなくなる。謎に包まれた生態のメ“カニ”ズム解明が望まれる。

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