名産「嶽きみ」、一部で粒の表面にしわも甘さは〇 青森・弘前市 高温、少雨影響か

実の部分にしわができた野沢さんが栽培する嶽きみ。高温と少雨の影響とみられる

 岩木山麓にある青森県弘前市嶽(だけ)地区の名産トウモロコシ「嶽きみ」の一部で粒の表面にしわができており、生産者から見た目を気にする声が上がっている。複数の農家によると、高温や少雨による水不足が影響しているという。価格や出荷量に問題はなく、農家は「見た目は多少凸凹しているが糖度は平年並み。今年も季節の味を楽しんでほしい」と呼びかけている。

 岩木山麓にある同市常盤野の農家野沢和幸さん(69)の畑では、8月下旬から収穫した嶽きみの一部で、実の部分にへこみやしわができているものがあった。収穫は現在も続けているが、全体の1割ほどにしわができている可能性があるという。

 トウモロコシの実は大半が水分でできているため、土中の水が足りないとしわができるという。

 高温の影響で、嶽きみの収穫も早まっている。農家葛西雅臣さん(41)は「例年に比べ1週間から10日程度成長が早い。早めの来店や発注で新鮮な嶽きみを味わってほしい」と話した。

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