福井県美浜町竹波の水晶浜海水浴場の今年の入り込み客数が約6万人（速報値）で、新型コロナ禍前の4割ほどにとどまったことが8月29日、分かった。戸嶋秀樹町長は同日の記者会見で「異常な暑さやお盆の台風接近が大きく影響したと思っている。居着いたイルカも少なからず影響したと考えている」と話した。
⇒イルカ被害の水晶浜海水浴場、新対策徹底で浴客受け入れ継続
県内は多くの小中学校が夏休みに入った7月21日以降、猛烈な暑さに見舞われた。美浜町でも今年の猛暑日は18日（8月29日現在）を数え、福井地方気象台が同町で地域気象観測システム（アメダス）での観測を開始した1978年以降で年間最多だった2022年の18日に並んでいる。また、同海水浴場では、7月中旬までイルカによる人身被害が相次いだ。
町観光誘客課によると、2015～19年の入り込み客数の平均は約15万3千人。昨年は約5万9千人だった。同課の担当者は「コロナも落ち着いて今年は多くの人が来てくれると思っていた中で残念な部分はある」と話した。
⇒嶺南全域に新幹線効果を…福井県嶺南振興局長に聞く
