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【宇都宮】江野町のオリオン通り沿いの老舗の青果店「八百藤(やおとう)商店」が31日に店舗を閉める。今後は別の場所に拠点を設け、基本的に飲食店向けの配達のみを行う。創業して117年。地元に溶け込み、愛され、市中心部の通りの変遷も見詰めてきた同店。惜しまれながら、オリオン通りで唯一の“八百屋”が姿を消す。
同店は1906(明治39)年の創業。会長の安藤榮(あんどうさかえ)さん(74)によると、当時、店の前は砂利道で大八車で野菜を運んだと、先代から聞いたという。45年7月の宇都宮空襲で全焼したものの再建。オリオン通りの誕生、ネオンアーチの装飾、アーケードの設置など時代に合わせ変化する通りと共に歩んできた。