志賀原発など中国不審電話 処理水放出、嫌がらせか

 北陸電力に対し、中国からとみられる不審な電話が複数件かかっていたことが30日分かった。同社によると、電話があったのは志賀原発の事務所や原子力について学ぶ施設「アリス館志賀」で、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を受けた嫌がらせの可能性がある。

 不審電話は、処理水の海洋放出が始まった翌日の25日以降に確認された。北電によると、発信元の番号は中国で、電話を取ると自動音声のようなものが流れた。音声の言語が中国語だったかどうかは分からず、北電の社員が呼び掛けても反応はなかったという。

 石川県警には30日正午までに、中国からとみられる迷惑電話に関する相談が2件あった。警察庁によると、全国では28日正午までに、同様の相談が31府県警に計225件寄せられた。

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