庄川鮎求め、来店続々 砺波の専門店、ブランド効果も

炭火焼きの庄川鮎=砺波市庄川町庄の鮎や

 砺波市の庄川沿いにあるアユ専門店が家族連れらでにぎわいを見せている。庄川の天然鮎(あゆ)と、アユ養殖・販売卸売業の山田商事(同市中野)が庄川の天然鮎から採卵して育てた養殖アユ「生粋の庄川鮎」などが「となみブランド」に認定されて1年余。ブランド力がさらに高まった効果もあり、砺波が誇る「庄川鮎」の味覚を求めて大勢の客が訪れている。

 庄川鮎は清流の庄川の藻を餌に育ち、小ぶりで頭から尻尾まで骨ごと丸かじりでき、香りの良さが特徴という。

 山田商事が運営する砺波市庄川町庄の「鮎や」では、客が次々と来店し、串に刺し炭火で焼き上げた旬のアユを頭から味わう光景が広がっている。

 関係者によると、市内の中学校の給食に庄川のアユを提供する地域への貢献に加え、昨春に「庄川鮎」としてとなみブランドに認定されたことでブランドイメージが上がった。旧盆の時期は午前中から客が引きも切らず訪れ、来店者数は前年同期より2割増と好調という。地元で「ハレの日」を中心に利用が多く、県外からも多くの客が訪れているという。

 鮎料理(五品、3300円)、同(七品、4300円)、数量限定の鮎の釜飯セット(4千円)が人気で、9月8日ごろから子持ちアユも楽しめるという。渡邊遊統括部長は「生粋の庄川鮎をぜひご賞味ください」と話した。

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