アンス・ファティがブライトンへ電撃移籍へ! 買取OPなしのドライローンでの加入迫る

[写真:Getty Images]

バルセロナのスペイン代表FWアンス・ファティ(20)がブライトンに電撃移籍する可能性が濃厚となった。

移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、30日にブライトンが掲示したレンタル移籍での公式オファーがバルセロナに受け入れられると報道。

また、ファティはロベルト・デ・ゼルビ監督の存在を重要な要素とみなし、ブライトン行きをすでに受け入れたとしている。

移籍の詳細に関しては買い取りオプションが付かない1年間のドライローンとなり、サラリーの大部分をブライトンが負担する形になるという。

ラ・マシア出身で、2019–20シーズンに鮮烈なデビューを飾ったファティ。その後、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシの電撃退団に伴い、背番号10も継承したが、近年はケガなどもあってトップフォームから遠ざかり、ほとんどケガなく過ごした昨シーズンもラ・リーガでの先発出場数は12試合にとどまった。

今夏のプレシーズンではミラン戦でゴラッソを叩き込むなど好調をアピールしたが、肝心のシーズンがスタートすると、ここまでの3試合は全て途中出場。この間に自身がかつて見せたような強烈な輝きを放つ、カンテラの後輩である16歳FWラミン・ヤマルに後れを取っている。

クラブの厳しい財政事情もあり、今夏は放出候補にも挙がっていたファティだが、これまでは頑なにバルセロナ退団を拒んできた。しかし、現在は出場機会を求め、オファーに耳を傾けることを望んでいた。

当初はチェルシーとトッテナム行きの可能性が濃厚と報じられたが、前者はマンチェスター・シティのU-21イングランド代表MFコール・パーマーの獲得に接近。一方、獲得レースをリードしていたとされるトッテナムは、バルセロナと交渉を行っていたものの、プライオリティはノッティンガム・フォレストのウェールズ代表FWブレナン・ジョンソンに置いており、交渉を並行する状況においてブライトンが出し抜く形となったようだ。

なお、左ウイングを主戦場とするファティだが、右ウイングやセカンドトップ、センターフォワードでもプレーできるため、日本代表MF三笘薫との共存は十分に可能と思われる。

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