9月の欧州遠征に臨む日本代表メンバーが発表された。
今回、唯一の初招集となったのがセレッソ大阪DF毎熊晟矢。右サイドであればどこでもこなす25歳のマルチロールだが、DFとして招集されているためやはり主戦場はサイドバックだとみられる。
日本代表のサイドバックはカタールワールドカップ後、3月シリーズにパリ五輪世代のバングーナガンデ佳史扶(FC東京)と半田陸(ガンバ大阪)、6月シリーズには森下龍矢(名古屋グランパス)が初招集された。
3回連続で初招集の選手が生まれていることからも、人材発掘が急務なポジションであることは間違いない。
その辺りについて、今回のメンバー発表で毎熊晟矢の招集に関して記者から質問があった際、森保一監督はこのように答えていた。
(初招集の選手として唯一セレッソ大阪から毎熊選手が入りました。Jリーグの選手が少ない中で彼を今回初招集した決め手になったもの、要因を教えてください)
「まずチームでのパフォーマンスが良いこと。また、我々のチーム作りの中ですべてのポジションでポジション争いがあります。
レベルアップもしなければいけないと思いますが、サイドバックのところに関してはそのポジションで日本代表としての戦力となりえる選手の幅をより広げていきたいと思っています。
その中で、Jリーグで活躍している、存在感を示している選手として、毎熊選手を今回選ばせていただきました」
「Jリーグの選手…現所属においては少ないですけど、日本代表の選手全員がJリーグから、Jリーグ経由で世界に羽ばたいている選手です。
すべて Jリーグや日本の育成を経て(欧州へ)行っているということは、皆さんと共有したいなと思います」
今回招集された26名の中で、いわゆる国内組はGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)、DF森下龍矢(名古屋グランパス)、毎熊晟矢(セレッソ大阪)、伊藤敦樹(浦和レッズ)の4名のみだ。
しかし残り22名も全員がJリーグ在籍歴のある選手。おそらく上記の4名からも近い将来海外でプレーする選手が出て来ることだろう。遠藤航や伊東純也が欧州へ渡ったのも25歳の時である。
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どうしても現所属にとらわれてしまいがちだが、これからまだまだ成長していく選手たちだからこそ、森保監督は改めてその点を強調したかったのではないかとみられる。