夏の移籍市場閉鎖直前!今夏サプライズなステップアップを果たした3選手

夏の移籍市場も残り時間がわずかとなった。欧州の主要国は8月31日で選手移籍の期限のため、残りわずかな時間であっても様々なドラマが巻き起こる。

移籍の成功と破断が期間中繰り返される中、今夏の移籍市場で誰もが予期しないチャンスを勝ち得た日本人選手たちがいる。

今夏、誰もが驚いたサプライズな移籍を果たした3人の日本人選手を紹介する。

J2岡山からオランダ1部へジャンプアップ

佐野航大

ポジション:攻撃的ミッドフィルダー

移籍したクラブ:J2ファジアーノ岡山→オランダ1部NEC

U-20日本代表のチャンスメイカーであるMF佐野航大の新天地はオランダとなった。昨年米子北高を経てJ2ファジアーノ岡山に加入し、ルーキーイヤーは28試合3ゴール2アシストと結果を出してチームのJ1参入プレーオフ進出に貢献した。

フットサル仕込みの独特なボールタッチですり抜けるようなドリブル突破からチャンスを演出する。プロ2年目はフィジカル面も成長し、今季は20試合2得点4アシストと結果を出していた。そしてこの夏に小川航基が所属するオランダ1部NECへの欧州移籍を果たした。兄の海舟は鹿島の主力ボランチとして活躍しており、近い将来兄弟そろっての日本代表での活躍を期待されている。

ポーランドからまさかのドイツへ

奥抜侃志

ポジション:左ウイング

移籍したクラブ:ポーランド1部グールニク・ザブジェ※→ドイツ2部ニュルンベルク

※シーズン終了後、J2大宮アルディージャに一時復帰(試合には出場していない)

ポーランド1部グールニク・ザブジェで元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキとともにプレーした奥抜は、今夏でドイツ2部ニュルンベルクにサプライズ移籍を果たした。

サイドから相手守備網を切り裂くドリブルが持ち味で、そのテクニックとキレは1対1であれば置き去りにされるほどの迫力がある。昨季はリーグ戦26試合4得点と欧州初挑戦ながら主力として結果を出した。

ニュルンベルクでは開幕戦にフル出場を果たし、現在まで4試合に出場した。今夏はベルギー1部シント=トロイデンからFW林大地もニュルンベルクに加入しており、日本人コンビの活躍をサッカーファンから心待ちにされている。

今夏最大のサプライズはこの男!

遠藤航

ポジション:守備的ミッドフィルダー

移籍したクラブ:ドイツ1部シュトゥットガルト→イングランド1部リヴァプール

今夏最大の移籍といえば、遠藤航のドラマチックな移籍だろう。ドイツ1部シュトゥットガルトからイングランド1部リヴァプールへ移籍した遠藤は、今年2月に30歳の誕生日を迎えており、ビッグクラブへの移籍は多くのサッカーファンにとって予想外の出来事だった。

ただユルゲン・クロップ監督からは長い間注目されていたようで、シュトゥットガルトとの契約が残り1年にもかかわらず移籍金は約1900万ポンド(約35億円)で取引されたというのだから驚きしかない。

【関連記事】代表選出あるか!?後方、中盤、前線隙なしのマルチロールJ1セレッソ大阪DF毎熊晟矢の実力とは

リバプールでは守備的ミッドフィールダーとしてデュエルを求められている。ブンデスリーガで2季連続でデュエル王に輝いた男は、夢に見たプレミアリーグの舞台で移籍以上のインパクトを残してほしい。

© 株式会社ファッションニュース通信社