勤務先の日光市リサイクルセンターで廃ケーブルを盗んだなどとして、窃盗などの罪に問われた高根沢町光陽台1丁目、同市職員の男(62)の初公判が31日、宇都宮地裁(村田千香子(むらたちかこ)裁判官)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。検察側は「市の大切な収入源の雑線を勝手に売却し、私腹を肥やしていた」として懲役2年を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。
検察側は冒頭陳述で、被告は遊興費に充てようと「遅くとも4月ごろから雑線を盗んで売却するようになった」とし、計15万円以上の利益を得ていたと指摘した。被告人質問で、被告は「自分の甘さが原因、市には賠償したい」などと述べた。
起訴状などによると、5月4日午前6時半ごろ、同センター資源物処理施設内に侵入し、保管中の雑線75.9キロ(計8千円相当)を盗んだ、などとしている。