セビージャで2度EL制覇の若林大智氏が日本代表のテクニカルスタッフに就任…森保監督「非常に戦力アップ」

セビージャで2度ELを制覇、トロフィーリフトにも参加(左後方の青いジャージ)[写真:Getty Images]

31日、9月のヨーロッパ遠征に臨む日本代表メンバーが発表された。

【写真】セビージャで2度EL制したアナリストの若林大智氏

6月には森保一監督の第二次政権で初勝利を含む連勝を収めた日本。9月はカタール・ワールドカップ(W杯)後初となる海外での試合となる。

カタールW杯でも対戦したドイツ代表とドイツで、そして2002年の日韓W杯以来の対戦となるトルコ代表とベルギーで対戦する日本。今回のメンバーには、W杯以来の復帰組として、DF冨安健洋(アーセナル)やMF田中碧(デュッセルドルフ)らが招集された。

メンバーにも注目が集まる中、テクニカルスタッフに新たなメンバーが。若林大智氏(40)が加わった。

若林氏は、2018年8月からセビージャのビデオアナリストに就任。フレン・ロペテギ監督、パブロ・マチン監督、ホルヘ・サンパオリ監督、ホセ・ルイス・メンディリバル監督、ホアキン・カパロス監督と仕事をしてきた。

就任してからは2度のヨーロッパリーグ(EL)優勝を経験している若林氏。日本代表にとって、ヨーロッパのサッカーをよく知る貴重な人材の確保となった。

山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「若林さんが今回の遠征からテクニカルスタッフとして加わることになります。ボリュームと質が上がってくると思います」とコメント。「彼はセビージャでヨーロッパのチャンピオンに何度も輝き、様々な監督と一緒にヨーロッパのトップレベルの戦いを経験してきた実績のある方なので、今までのテクニカルスタッフにさらに世界トップ基準が加わり、意識改革なり見方の層を厚くしました」と経験を還元してくれることを期待しているとした。

また「今後は彼だけじゃなく、W杯でこれまで以上の成績と考えると、テクニカルスタッフも決勝トーナメントの先の分析の分厚さが凄く重要になると思うので、これからもそこのレベルアップというのは引き続き図っていきたいと考えています。その中のスタートで我々も楽しみにしている存在で、監督とも何度も話してチームにすごく良い影響を与えてくれると思います」とコメント。今までとは違った視点と経験を持つ人材を、スタッフにも入れて日本代表を強化していきたいと語った。

また、森保一監督も若林氏について言及。EL制覇の経験をチームに還元してもらいたいとし、スタッフのレベルアップにも繋がると期待を寄せた。

「彼がスペインで経験した、セビージャでヨーロッパリーグを獲っているという世界トップ基準、世界のサッカー情報を持っているテクニカルスタッフとして、我々に加わってくれるということは、非常に我々にとって戦力アップになりますし、基本的にはスタッフは日本からということで世界を見て世界で勝っていこうということで日々準備と戦いをしています」

「世界の舞台で戦ってきたスタッフが入ってくれることで、情報をもらいながら、自分たちと違ういろんなノウハウを持っているかもしれないので、そこをお互いやり取りしながらチーム力を上げていければと思っています」

「テクニカルスタッフは日本にもたくさん優秀な方がいて、協会内にもたくさんいるんですが、彼が来てくれることによって、彼がやっていることをチームで発信することで、テクニカルスタッフとして日々レベルアップを目指している人たちのためにもなると思いました」

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