●サッカー日本代表の一員に
内灘フットボールクラブ(FC)ジュニアの白川陽夕(ひなた)君(9)=内灘町大根布小4年=が、欧州の名門クラブが集いスペイン・バルセロナで5日から開催される大会に挑戦する。ドリブルなどの技術が高く評価され、日本代表の遠征メンバーに選ばれた。同国でのサッカー修業は昨年に続き2度目で、チームメートから「メッシ」の愛称で呼ばれる白川君。世界で活躍する夢を描き、強豪との対戦を心待ちにしている。
白川君は昨秋、スペイン1部リーグの強豪FCバルセロナの合宿「エリートプログラム」のメンバーに選ばれた。現地で同年代の選手と交流し、技を磨いたことを機に、世界へ羽ばたく目標をより強く意識するようになったという。
今回は、FCバルセロナと連携する都内の会社が選抜する12人の遠征メンバーに入り、「ブラヴァ・フットボル・トーナメント」大会に出場。バルセロナのほか、パリ・サンジェルマン、アトレティコ・マドリード、レアル・ソシエダ、ビジャレアルなど強豪チームの下部組織と対戦する。
白川君は3歳からサッカーを始め、内灘FCやツエーゲン金沢のスクール、クーバー・コーチング・サッカースクールかほく校でサッカー漬けの日々を送る。
内灘FCでは6年生チームで練習しており、中村友和コーチ(48)は「技術はもちろん、戦術の理解度などサッカーIQが高い」と評価。富沢大コーチ(37)は「大きなチャンスなので実力を発揮し、飛躍してほしい」とエールを送る。
白川君は、同じ左利きのメッシ選手(マイアミ)や久保建英選手(レアル・ソシエダ)に憧れを抱き、「少しでも近づき、世界で活躍できるよう頑張りたい」と話した。
3日に出発し、12日に帰国する日程で、渡航費の支援を募るクラウドファンディングも始めた。
●町長が激励
白川君と父親の信孝さん(43)は31日、内灘町役場を訪れ、川口克則町長らから「広い世界を見てくることは人生の貴重な財産になる。内灘の名も高めてほしい」と激励を受けた。