おわら風の盆1日開幕 富山・八尾で稽古総仕上げ

おわら本番に向け、最後の稽古をする踊り手ら=富山市八尾町西町(椎名哲平撮影)

 二百十日の風封じと五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願い、住民が三日三晩にわたって唄や踊りを繰り広げる伝統行事「おわら風の盆」が9月1~3日、富山市八尾町中心部で開かれる。開幕を前に、31日は演じ手が稽古の総仕上げに臨んだ。

 おわらを受け継ぐ11町のうち西町では、若手の踊り手と、楽器や唄を担う地方(じかた)衆ら計約70人が公民館や特設ステージで練習した。西町おわら保存会総代の山中茂さん(42)は「本番に向けてエンジンをかけ、皆が楽しかったと思えるおわらにしたい」と話した。

 1日は、午後5時から多くの町で町流しが始まる。期間中は会場周辺の一般車両の通行を規制し、八尾スポーツアリーナなど3カ所に駐車場を設ける。富山地方鉄道やJR高山線、あいの風とやま鉄道は、バスや列車の臨時便を運行する。

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