【竹田】竹田市の城下町の景観向上に役立てようと、地元下本町の住民有志が中心になって通り沿いにコキアを飾った。暑い日が続く中、丸々とした緑色の草木が観光客らに涼しげな印象を与えている。有志は「秋の名物行事、たけた竹灯籠竹楽がある時期には真っ赤に色づいてほしい」と期待する。
コキアはヒユ科の一年草で、ふんわりとした丸い形が特徴。同町の住民や事業者らでつくり、花を並べるなど美しい町並みや交流の場づくりに取り組んできた「下本町通り会」の小池英明会長(75)が、2年ほど前に同市荻町で見かけたコキアを「地元で取り入れるといいのでは」と提案。同会で美化活動を担当する桑島輝茂さん(74)と共に動き始めた。
種を購入して栽培をスタート。昨年は10株ほどを通りに並べた。今シーズンは農家の知人からアドバイスを受けて育てたところ、約130株が成長。今年5月ごろから約80株を飾った他、残りの50鉢を隣の中本町などに譲ったという。
城下町の他の通りに住む人からも「置いてみたい」との声があり、活動のさらなる広がりが期待される。
小池会長と桑島さんは「住民や観光客との話題づくりにも一役買っている。人と人のつながりを生むきっかけになる」と話した。