ホースの長さ、救急車の出動頻度は? 消防の豆知識、キャンディーで紹介 姫路市消防局がメーカーと開発

キャンディーを開発した姫路市消防局の釜田達基さん(右)と扇雀飴本舗の休場仁美さん=同市安田4

 姫路市消防局は、大阪市の菓子メーカー「扇雀飴(せんじゃくあめ)本舗」と共同で、消防業務に関する豆知識を紹介するキャンディーを開発した。「消防士が使うホースは長さ20メートルもある」「救急車は約5.1秒に1回、日本のどこかで出動している」。そんな情報を包装袋に記し、手に取ると知識を身に付けられる。全国のスーパーや同社のホームページで4日から販売する。

 姫路市消防局が、同市白浜町に主要工場を構える扇雀飴本舗に協力を依頼。姫路出身の女性イラストレーターのやなみさんが、消火隊や救急隊、音楽隊などの姿をかわいらしく描いた。

 豆知識は市消防局の職員からアイデアを募り、各隊員の活動や装備などを学べる24種類を選んだ。「電源プラグの差し込みに隙間があると、ほこりがたまって火事の原因になる」など、防火意識の向上につながる知識も含まれている。

 同局はイベントで商品を配るなど、啓発グッズとしても活用する予定。開発を担った同局予防課消防司令補の釜田達基さん(38)は扇雀飴本舗の休場仁美さんと商品を紹介し、「子どもから大人まで幅広い世代が楽しく知識を身に付け、普段から消防に関心を持つきっかけになってほしい」と話していた。

 1袋18~19個入りで、194円。市消防局予防課TEL079.223.9533 (田中宏樹)

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