“宮島訪問税” まであと1か月 準備進む 500円の「年払い」受け付け開始

「宮島訪問税」の徴収開始が1か月後に迫り、9月1日から「年払い」の受け付けが始まりました。宮島口(広島・廿日市市)では、新たに自動改札機が設置されるなど着々と準備が進んでいます。

10月1日から導入される「宮島訪問税」―。訪問税を徴収する宮島口旅客ターミナルでは、新たな券売機や自動改札機の設置が進められています。

JRの宮島フェリーでは、これまで宮島に到着した後に支払いを行っていましたが、宮島口で乗る前に支払う方法に変更となります。

観光客などは、券売機や自動改札機を利用することで訪問税の100円が徴収されます。

宮島町の住民1400人には、この訪問税がかかりません。8月31日には住民に対し、乗船方法などの説明会が開かれました。住民は、課税対象にならないことを証明するQRコードを使用して乗船することになります。

宮島町住民
「ちょっと面倒くさいかなと言っていますけど。例えば財布を替えたりとかして持っていなかった場合、どうするんだろうとか。(これまで車での乗船は)職員の方に現金で払っていたのが、券売機で購入するよう言われて、そこがちょっと」

住民にとっては、乗船時にひと手間増えることになりそうです。

また、1日から廿日市市役所などで「年払い」の受け付けがスタートしました。事前に500円を納めれば、1年間は何回、島を訪れても毎回の徴収作業は不要となります。午前8時30分からの申請にはさっそく窓口を訪れる廿日市市民の姿もありました。

申請を終えた市民
「できるだけ観光が発展した方がいいから、少しでも助けになればと」

廿日市市では、年払いの申請は年間2000人(100万円)を想定しています。

藤森憲也 記者
「お願いいたします。年払いで」

取材記者も申請を行ってみました。事前にホームページから申告書を取り出して準備しておくと申請がスムーズです。本人確認できる免許証やマイナンバーカードが必要で、納付は金融機関やコンビニ、QRコード決算で行えます。

藤森憲也 記者
「わずか申請から10分足らずで発行していただきました」

廿日市市役所 企画調整課 向井俊二 課長
「準備はまだ継続していますが、安全・安心かつスムーズな乗船ができるように心がけて、これからも取り組んでいきたい」

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