そごう広島店「本館1館体制に」 福屋駅前店「図書館移転で売り場リニューアル」

「そごう広島店」は新館が8月31日に閉館し、売り場の一部が本館に移転するなど、“本館1館体制” に生まれ変わります。さらに「福屋広島駅前店」でもリニューアルが進んでいます。2つのデパートはどのように変わるのでしょうか。

小林康秀 キャスター(8月31日夜)
「午後7時半前です。そごう広島の新館が閉店するのを見届けようと、多くの人が集まってきています」

31日午後7時半、そごう新館の営業が終了し、29年の歴史に幕を下ろしました。

セレモニーなどはありませんでしたが、正面入口の扉が施錠されると、集まった人たちから拍手が送られました。

買い物客
「小さいころからよく来ていたので1つ、時代の区切りを感じる」

営業終了後も多くの人が足をとめながら、その様子を写真に収めていました。

内田博文 記者(9月1日)
「そごうインテリアスタジオでは、照明や家具などが新館から移され、1日、リニューアルオープンしました」

本館7階の売り場では、31日に閉店した新館の商品など50のブランドが売られています。

新館と本館で分散していた商品がまとまったことで、買い物客の利便性が向上しました。

また、インテリアの専門知識を備えたコーディネーターが常駐し、居住空間にあったサイズや色のアドバイスなどが受けられるということです。

買い物客
「ここに一堂に会しているから、便利でいろんなものが見えるから、いいと思います」

そごう広島店 インテリアコーディネーター 松岡多賀子 さん
「家具や照明だけでなく、キッチン用品や寝具類が1つのフロアにまとまっていますので、ご提案しやすくなっています」

また、本館2階では、新館から9つのアクセサリーブランドが移転して、1日からリニューアルオープンしました。

そごう・西武は31日アメリカの投資ファンドへの売却が決まりましたが、そごう広島店では2025年春のリニューアル完成に向け作業を継続していく方針です。

リニューアルは福屋広島駅前店でも…

福屋広島駅前店では、広島市立中央図書館が8階から10階に移転するのに合わせて売り場を改装。もともと9階にあったカープグッズ売り場は1日から5階へ。寝具やリビング用品・雑貨などは4階に集めて、住まいやライフスタイルにあった商品を選びやすくしています。

福屋 広島駅前店 鈩前浩二 店長
「婦人服売り場・紳士服売り場というフロア分けをしていた。そうではなく、カテゴリーを混ぜて洋服・食料品・タオル・寝具もあるというライフスタイルを提案できる構成にしている」

また、3階では肌着を取り扱う「ワコール」が、「SCANBE(スキャンビー)」という3D計測サービスを広島で初めて導入しました。無料で全身18か所のサイズを測定することができます。所要時間はわずか3秒。セルフ方式で10代から測定可能なので家族で利用できるということです。

全てのリニューアルが完成するのは2026年。福屋広島駅前店では、「図書館を利用する幅広い年代層も滞在できるような店作りを目指す」としています。

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