浅野川中OG・市川選手 最高峰JDリーグに挑戦 インカレ・ソフト日本一、MVP

インカレ優勝のメダルとMVPのトロフィーを持つ市川選手=北國新聞社

  ●夢は日本代表「打てる捕手」

 中京大ソフトボール部の市川愛渚(ひな)捕手(4年)=浅野川中OG=が国内最高峰JDリーグのチームに加入することが決まった。8月に愛知県で行われたインカレで、主将・4番として10年ぶり2度目の大学日本一に貢献し、MVPに輝いた。1日、北國新聞社を訪れた市川選手は「打てるキャッチャーとして、将来は日本代表で活躍したい」と飛躍を誓った。

 市川選手は学童野球の大浦木越ワカバでプレーし、浅野川中でソフトボールを始め、埼玉の強豪・星野高に進学した。身長168センチで、強肩強打が持ち味。中京大では1年時にDP(指名打者)で出場し、2年から正捕手となった。昨年はアジア大学選手権の日本代表に選出されるなど力を伸ばしてきた。

 今年のインカレは同志社大戦で3ランを記録した。前回覇者・金沢学院大と対戦した準々決勝は悪天候による中断で翌日再開。計5時間超にわたる激闘を2-1で制し、準決勝で敗れた昨年の雪辱を果たした。「苦しい試合でしたが、これで勢いに乗れた」と市川選手。決勝では今季2戦2敗の難敵・園田学園女子大(兵庫)を4-1で破り、歓喜の瞬間を迎えた。

 JDリーグは16チームが所属し、41歳の豪腕・上野由岐子ら日本代表選手がそろう大舞台。市川選手は教員免許取得に向け、6月には母校・浅野川中で教育実習したが、「卒業後も高いレベルで大好きなソフトボールをしてみたい」と決断した。

 加入チームは今後正式に発表される予定で、市川選手は「どこまで通用するか分からないけど楽しみ。石川のソフトボールの盛り上げにも貢献できればうれしい」と語った。

8月のインカレ・同志社大戦で3ランを放つ市川選手(本人提供)

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