長崎・西海市で総合訓練 防災の日、震度6弱の地震を想定 消防団や自衛隊など参加 

倒壊家屋からの救出訓練をする参加者=西海市、大瀬戸総合運動公園

 防災の日の1日、長崎県西海市総合防災訓練が同市大瀬戸町の大瀬戸総合運動公園であり、有事の際の迅速かつ的確な対応に向け、関係機関の連携強化を図った。
 市消防団や自主防災組織、西海署をはじめ、佐世保市消防局東消防署、陸上自衛隊第16普通科連隊(大村市)など計17機関から約450人が参加。台風の接近で暴風雨となった中、橘湾を震源とする地震が起き、西海市でも震度6弱を観測したとの想定で実施した。
 11の訓練に取り組み、倒壊家屋と被災車両からの救出訓練では、消防署員らがチェーンソーなどを使い、閉じ込められていた負傷者を救助。治療優先順位を判断するトリアージも行った。
 最後に災害対策本部長を務めた杉澤泰彦市長が「これまで以上にそれぞれの立場で役割を担っていただき、自助・共助・公助が一体となって防災体制の充実を図りたい」と訓示した。

© 株式会社長崎新聞社