おいおい、書き終わった後に大物の移籍話でてくるとかイジメ?! の巻/倉井史也のJリーグ

[写真:Getty Images]

いや、せっかく原稿書いたんだけどさ。出そうと思ったらおっきなニュースが入ってきたじゃないですか。柴崎岳、鹿島復帰。おー、なんか2007年に小笠原満男氏が復帰したときを思い出させるじゃないですか。

ってことで、あのころの鹿島に関するデータだったり、柴崎のデータだったりを整理しておきましょうかね。

2007年、小笠原氏が登録されたのは第18節、6月30日のことでした。その節までの鹿島は、オズワルド・オリヴェイラ新監督がリーグ戦で初勝利を収めたのが第6節。開幕から連敗スタートし、そこから3引き分け。その後次第に勝ちも多くなってくるのですが、第18節を終えて4位、8勝6分4敗の勝点30で、得点26失点18。その時の上位の順位表は

順 / チーム / 点 / 試 / 勝 / 分 / 負 / 得 / 失 / 差

1位:G大阪 / 41 / 18 / 12 / 5 / 1 / 41 / 17 / +24

2位:浦和 / 36 / 17 / 10 / 6 / 1 / 27 / 13 / +14

3位:新潟 / 32 / 18 / 9 / 5 / 4 / 30 / 26 / +4

4位:鹿島 / 30 / 18 / 8 / 6 / 4 / 26 / 18 / +8

5位:川崎 / 28 / 18 / 7 / 7 / 4 / 32 / 23 / +9

ということで、トップとは勝点11の差で2位の浦和は試合数が1試合少ない中での勝点6差。

こののち、みなさんご存じのとおり、最後は大逆転優勝を果たすんですけど、そのときの順位表は

順 / チーム / 点 / 試 / 勝 / 分 / 負 / 得 / 失 / 差

1位:鹿島 / 72 / 34 / 22 / 6 / 6 / 60 / 36 / +24

2位:浦和 / 70 / 34 / 20 / 10 / 4 / 55 / 28 / +27

3位:G大阪 / 67 / 34 / 19 / 10 / 5 / 71 / 37 / +34

ということで、小笠原氏が帰ってきた後の成績は、14勝0分2敗の勝点42、得点34失点18で1試合あたりの平均勝点は約2.6点。しかも小笠原氏、退場と累積警告で出場停止2試合(笑)。あ、その2試合とも勝ってるんですけどね。

ちなみに現在の鹿島は、12勝8分5敗勝点42、得点35失点22の5位。首位横浜FMとの勝点差は8あります。でももう25試合終わってるから残りは9試合。実は第24節で横浜FMと3位の名古屋は敗戦し、2位の神戸も引き分けているので、ギリギリ優勝まで間に合うかどうかって感じじゃないでしょうか。もっとも今日(9月1日)合意したってことは今節は当然出られないから出られたとして8試合かも。

ちなみに柴崎が海外移籍するまでのリーグ戦の成績は172試合に出場し17得点。2011年入団なんだけど、主力として活躍した2012年から2016年の鹿島の成績は、84勝31分55敗、得点284失点209。170試合の勝点は283点でした。

もしもここから「小笠原的効果」で勝点2.6点を8試合にもたらしたら、勝点21追加できて勝点63は見えるかも。ただ2022年は首位の横浜FMの勝点が68、新型コロナウイルスの影響が出る前の2019年の首位も横浜FMで勝点70。ということはちょっと届かない。

つまりですよ、ここで鹿島が逆転できたら、それは柴崎が歴史を作ったってことになるじゃないですか。うーん、期待したい!! 期待したいけど、町田の黒田剛監督に断りを入れたときに萎縮してないことを期待したい。町田がオファー出したかどうか知らないけど(汗)。

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