笑って走って夜の山中沸く 寛平ナイトマラソン 4年ぶり、1096人出場

スタートを切るランナー=加賀市山中温泉

  ●間さん、芸人エール

 タレントでマラソン愛好者の間寛平さんが全面協力する「加賀温泉郷寛平ナイトマラソン」(北國新聞社後援)は2日、加賀市山中温泉で4年ぶりに行われた。山あいの走路が闇に包まれる中、1096人がライトをつけて32キロのコースを駆け抜けた。沿道では間さんがランナーに声援を送ったほか、吉本興業の芸人によるライブが繰り広げられ、湯の街はマラソンと笑いで活気にあふれた。

 ナイトマラソンは、間さんが加賀温泉郷を盛り上げたいとの思いで発案し、2016年に始まった。コロナ禍で3年間中止され、地域活性化へ4年ぶりに企画された。出場者が懐中電灯とクマよけの鈴を身に着け、日没後はライトを点灯して走るのが特徴となる。

 発着点の山中座広場で行われた開会式では、宮元陸市長のあいさつに続き、間さんが「すごい登りだからしんどいと思いますけど頑張ってください」と激励した。村上ショージさん、お笑いコンビ「レイザーラモン」らも登壇し、軽快な掛け合いで笑いを誘った。

 宮元市長の号砲で午後4時にスタートした出場者は我谷ダムや九谷磁器窯跡、重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)の加賀東谷を巡る起伏の激しいコースを駆けた。お笑い芸人で、マラソン選手としても活躍する宇野けんたろうさんがゲストランナーとして参加した。

 午後6時過ぎからランナーが順にゴールし、男子は小松市の大村和広さん(40)、女子は加賀市の三味美帆子さん(46)が1位となった。

 後夜祭では、お笑いコンビの「ジョイマン」や「すゑひろがりず」らがステージを繰り広げた。山中座周辺には飲食ブース10店が並び、走り終えたランナーをもてなした。大聖寺高吹奏楽部の演奏や地元青年団の獅子舞演舞もあった。

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