ソフトボール女子「JDリーグ」 長崎県内初開催 地元出身選手も躍動

地元開催で成長した姿を披露した(左から)豊田自動織機の松尾、伊予銀行の松瀬、シオノギの戸村=スポーツパークいさはや第1野球場

 ソフトボール女子「JDリーグ」第10節の諫早ラウンド第1日は2日、諫早市のスポーツパークいさはや第1野球場で2試合が行われ、豊田自動織機と伊予銀行、シオノギと日本精工が熱戦を繰り広げた。球場には長崎県内小中高の女子ソフトボーラーも数多く詰めかけ、長崎ゆかりの選手たちに声援を送り、国内最高峰のリーグ戦を堪能した。
 従来の日本リーグ1部を中心に東西計16チームで昨年からスタート。今回が県内初開催となった。第1試合は西地区2位で諫早市出身の松尾愛里捕手が所属する豊田自動織機と、同6位で佐世保市出身の松瀬清夏外野手が所属する伊予銀行が対戦。最終回に反撃した伊予銀行の走者松瀬と、守る松尾の本塁クロスプレーもあった。結果は豊田自動織機が伊予銀行に9-5で打ち勝った。
 試合前には松尾の出身チーム、諫早シャイニングガールズのバッテリーが始球式に登場。松尾が打席に立つ中で登板した中村心春投手は「とても緊張した」、主将の早田美夢捕手は「いい経験。自分も松尾さんみたいなキャッチャーになりたい」と笑顔を見せた。
 補助員を務めた向陽高の選手たちはノートにメモを取りながら熱心に観戦。畑上明姫主将は「まず迫力が違う。アップの時の雰囲気も良かった。声の出し方や連係の取り方など自分たちの課題を考えながら見た」。同じく熱視線を送った長崎商高の選手ら県内のライバルと競う今月の県新人大会や11月の全国選抜大会県予選へ向けて気持ちを高めていた。
 第2試合は長崎市出身の戸村美紅内野手が所属するシオノギが、西地区7位の日本精工を7-5で退け、同3位に浮上した。最終日は3日、同球場で伊予銀行-日本精工(10時30分)、シオノギ-豊田自動織機(13時30分)の2試合を実施する。

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