苦戦が続く中上貴晶「状況を変えようと最善を尽くしたが、進展はなかった」/第11戦カタルーニャGP2日目

 9月2日、2023年MotoGP第11戦カタルーニャGP MotoGPクラスの予選がカタロニア・サーキットで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は21番手を獲得し、スプリントレースは20位で終えている。

 土曜日を迎えたカタロニア・サーキットは、朝から雲が多く広がり、MotoGPクラスのフリー走行2回目では終盤に小雨が降る天候となった。初日はマシントラブルに見舞われた中上は、FP2で予選に向けた最後のセッティングを行いながら周回を重ね、19番手で終えている。

 ドライコンディションで始まった予選Q1、中上はフロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤを履いてアタックを開始。1度目のアタックでは順位を上げられずにいたが、後半には自己ベストを更新する1分40秒388をマークする。しかし、1分40秒台の壁を越えられず、21番グリッドが確定した。

 午後からのスプリントでは、中上は抜群のスタートを決めて一時15番手に浮上する。しかし、前日からリヤのグリップ力に悩まされており、スプリントでもグリップの改善が見られず、周回を重ねるごとに後退してしまう。中盤から終盤にかけて20番手から順位を上げることが出来ず、そのまま20位でチェッカーを受けた。

 中上は、初日に引き続き予選とスプリントでも苦しい戦いが続いている。日曜日は、決勝レースに向けて午前のウォームアップで最後の調整を行うとともに、リヤグリップの改善に努めていく。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(予選:21番手、スプリントレース:20位)
「今大会も苦戦しています。一番の問題はリヤのグリップ不足で、思うようにペースを上げられませんでした。状況を変えようと最善を尽くしましたが、予選、スプリントと進展はありませんでした。明日の決勝レースでは、一歩前進できるようにがんばります」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第11戦カタルーニャGP 2日目
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第11戦カタルーニャGP 2日目
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第11戦カタルーニャGP 2日目
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第11戦カタルーニャGP 2日目

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