イングランド代表監督、ケインのバイエルン移籍を好意的に捉える

写真:今夏、ついにトッテナムを離れたケイン ©Getty Images

トッテナムからバイエルンに移籍したイングランド代表FWハリー・ケインについて、イングランド代表のギャレス・サウスゲイト監督が言及している。イギリス『BBC』電子版が伝えている。

ケインは今夏、4年契約、9500万ポンド(約174億8200万円)以上とされる移籍金でトッテナムからバイエルンに移籍した。イングランド代表ではこれまでに84試合58ゴールの成績を収めているが、代表チームを率いるサウスゲイト監督は今回の移籍について「代表チームの観点から言えば、今後数年間の彼の未来が固まったことは喜ばしいことだと思う」とコメントした。

トッテナムとの従来の契約は2024年6月までとなっており、そのままトッテナムに所属していた場合は来夏までに去就を巡る様々な駆け引きや交渉に身を投じなければならなかった。それらから解放され、4年間のキャリアが保証された点をサウスゲイト監督は評価している。

また、新しい挑戦に挑むことはケインにとって大きな刺激になると考えているようだ。

「長い間、彼は1つのクラブにいた。今回バイエルンに移籍し、新しいチームメート、新しいスタッフ、新しいファンに感動を与えるというミッションを背負うことになり、新しい国に適応するという人生経験も積まなければならない。そこには多くのポジティブな点があると思う」

サウスゲイト監督がもう1つポジティブな点として挙げたのは、タイトルを獲得できる可能性が高いことだ。ケインはトッテナムでは優勝経験がない。2018-19シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグで決勝に進出したものの、リヴァプールに0-2で敗れた。リーグカップでも2度にわたって決勝を戦ったが、いずれも敗れている。

しかし、バイエルンは目下、ブンデスリーガ11連覇中。今シーズンも優勝の最有力候補であり、ケインにとっても初の主要タイトル獲得のチャンスとなる。

「それは素晴らしいことだと思う。今後、彼がさらに成長できるかどうかは分からないが、タイトル獲得が彼のメンタルに好影響を与えるだろう。今シーズンのハリーは、チームがゲームを優勢に進め、アタッキングサードでのプレー機会が増える試合が多くなるはずだ。過去数シーズンよりもペナルティーエリア内に達する機会が増えると思う」

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