災害への備え理解 茨城・八千代でフェス 展示や講演会

公衆電話を使い災害用伝言ダイヤルを体験する参加者=八千代町菅谷

防災や減災への意識を高めようと、茨城県の八千代町役場(同町菅谷)などで3日、「やちよ防災フェス2023」が開かれた。防災に関わる警察や自衛隊などによる展示や講演会を通し、親子連れら約300人が災害への備えについて理解を深めた。

防災週間(8月30日~9月5日)に合わせ、町が初めて開催。展示体験ブースには、下妻警察署や下妻消防署八千代分署、陸上自衛隊古河駐屯地、町防災士会、NTT東日本などが参加し、車両展示や災害用伝言ダイヤルの使用体験、炊き出しの試食などが行われた。

隣接する中央公民館では、防災講演会も開催。防災・減災に関する研修などを行う「オフィス園崎」の園崎秀治代表が「被災は避けられない。顔の見える関係づくりと、誰もが防災の担い手であるという意識を持つことが重要」などと説いた。

家族で訪れた同町菅谷の渡辺結衣さん(9)は「炊き出しのカレーがおいしかった。災害車両が見られて勉強になった」と感想を述べた。

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