4年ぶり通常開催、古里の発展へ一丸 県人東京連合会総会

花笠踊りが披露され、会場を盛り上げた山形県人東京連合会の総会=東京・紀尾井町

 山形県人東京連合会(石沢良弘会長)の第85回総会が3日、東京・紀尾井町のホテルで開かれた。新型コロナウイルス禍を乗り越え、4年ぶりの通常開催となり、出席者が顔を合わせた交流を楽しみながら、郷土の発展に力を合わせることを誓った。

 首都圏に住む会員ら600人超が出席した。石沢会長は「連合会は古里山形県の応援団。コロナ禍を経て、個々人が好きな時に、好きなように応援するやり方が加わった」と話した。国内外への情報発信も必要とされているとし「ホームページで山形の情報を発信している。古里が今求めている応援を形にしてほしい」と呼びかけた。

 来賓の吉村美栄子知事は、今年本格デビューした県産サクランボの大玉新品種「やまがた紅王」や、来年4月に導入される山形新幹線の新車両、整備に向けた調査を進めている山形、福島両県境部の米沢トンネル(仮称)などの取り組みを紹介し「皆さんが首都圏で古里を応援してくれていることは、県民の大きな支え」と謝意を伝えた。

 総会後の県人まつりでは、民謡歌手大塚文雄さん(河北町出身)の歌声に合わせて板橋、練馬両区の県人会などが花笠踊りを披露し、会場を盛り上げた。

© 株式会社山形新聞社