「RUN伴」庄内でスタート 認知症への理解訴えリレー

認知症への理解と、安心して暮らせる地域づくりを目指し、スタートする参加者たち=酒田市

 認知症の人と家族、支援者らが一緒に走り、たすきをつなぐ「RUN伴(ランとも)」が3日、県内で始まった。初日は庄内地域で行われ、今月10日のゴール・米沢市に向けて、延べ100人超のランナーがリレーし、認知症への理解と、誰もが安心して暮らせる地域づくりの実現を目指す。

 RUN伴は、NPO法人認知症フレンドシップクラブ(東京)が2011年から取り組む日本縦断のプロジェクト。16年から本県通過が始まった。全国でのリレー形式だったが、新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となった今回から、県単位での実施となった。

 初日は酒田市の日和山公園をスタート、鶴岡市役所をゴールと設定し、出発地点に医療福祉関係者ら約20人が集まった。オレンジ色のそろいのTシャツを着た約10人が酒田市内を走り、すれ違う住民らとあいさつを交わして活動をアピールした。9日に新庄―山形間で、10日に上山―米沢間で、たすきをリレーする。

 県内の医療福祉関係者らでつくる実行委員会が企画した。実行委員長の言語聴覚士・剣持龍介さん(35)は「認知症への正しい理解が住民や企業にも一層進むよう、皆さんと一緒に考えていきたい」と話していた。

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