「ファンハウス」営業終了 茨城・日立のかみねレジャーランド 人気のアトラクション

営業最終日にファンハウスを楽しむ来場者=日立市宮田町

かみねレジャーランド(茨城県日立市宮田町)のアトラクション「ファンハウス」が8月31日、営業を終了し、38年にわたる歴史に幕を下ろした。長年親しまれてきた同アトラクションを楽しもうと、市内外から多くの家族連れなどが駆け付けた。来場者からは「寂しい」などの声が聞かれた。

ファンハウスのコンセプトは、酔客が迷い込んだワイン工場で、上下左右に揺れる通路や階段、体が伸び縮みして写る鏡、ワイン樽(だる)をイメージした回転台などが楽しめる。

同施設を運営する市公園協会によると、揺れを起こす仕掛け六つのうち三つが故障し、新たに部品を調達できないため、営業終了を決めたという。親子3世代で市内から遊びに来た石井麻子さん(35)は「子どもの頃からよく来ていて、懐かしい。ありがとうと伝えたい」と話した。

同協会は、同29日にホームページで営業終了を発表したところ、交流サイト(SNS)での反響が大きく、期間限定での復活も検討するとしている。

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