“だまされたふり作戦”で特殊詐欺「受け子」の男(54)を逮捕 現金590万円をだまし取ろうとした疑い 広島

広島県尾道市の女性(76)から現金をだまし取ろうとしたとして、自称・埼玉県の男(54)が現行犯逮捕されました。警察は、男を特殊詐欺グループの「受け子」とみて調べています。

詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、自称・埼玉県川口市の無職の男(54)です。

警察によりますと、男は氏名不詳者らと共謀して、ことし8月22日ごろから9月1日までの間、尾道市因島市の女性(76)に弁護士などをかたって電話をかけ、「名義貸しをしたことで金融庁が動いている」「口座に残っている金は差し押さえの対象になる」「手元に置いていても差し押さえられる可能性がある」「事務所に貸金庫があるからそこで一時的に預かる」などと嘘を言って、資金の一時保管名目で現金590万円を東京都杉並区のマンション宛てに送らせ、男が受け取った疑いがもたれています。

8月、女性が同様の手口で210万円をだましとられたとの被害届けを出し、警察が捜査を開始。その後、女性のもとに同じグループからとみられる電話があったため、女性が「だまされたふり」をして捜査に協力したということです。

警察は、現金の送り先であるマンションの空き室で、男が受け取り人を名乗って荷物を受け取ったところを、現行犯逮捕したということです。

男は警察の調べに対して「荷物を受け取ったことに間違いないが中身は知らなかった」と供述しているということです。

警察は、男をいわゆる「受け子」とみて、ほかのメンバーについても捜査を続けています。

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