野手がベースふさげばセーフに 走塁の判定基準を変更

8月18日のDeNA―阪神、9回阪神1死一塁、打者糸原のとき、二盗を試みる代走熊谷。リプレー検証でアウトとなる。遊撃手京田=横浜

 日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団による実行委員会が4日、東京都内で開かれ、野手が向かってくる走者に対してベースを完全にふさいだ場合の判定基準の変更を決めた。これまでは野手が故意にふさいでいない場合はタイミングがセーフでもアウトとしていた。今後は不可抗力でも守備側が完全にふさいだ場合はタイミングを見てセーフとして判定する。

 8月18日のDeNA―阪神の九回に阪神の二盗が阻止された場面で、ベースカバーに入った遊撃手の足が二塁をふさぎ、走者とも接触したが審判団は走塁妨害なしと判定。阪神が意見書を提出し、検討課題となっていた。けん制球に対して帰塁する場合も同様で、森健次郎審判長は「走者の不利益を取り除くということで進塁(や帰塁)を認める。ブロッキングベースという名前で運用していく」と語った。

 来季から2軍戦のみに参加する新規球団の審査経過の報告も行われた。結論は出ず、小委員会での審査を継続する。

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