早まる適期、刈り取り注意 山形、県産米キャラバン出発式

県産米の適期刈り取りをPRしたキャラバンの出発式=山形市南志戸田

 県産米の収穫期を迎え、適期の刈り取りを呼びかけるキャラバンの出発式が4日、山形市の共同乾燥施設・山形地区カントリーエレベーターで行われた。今年は猛暑の影響で収穫適期が平年より7~10日早く、刈り遅れによる品質低下を防ぐために県内全域で注意喚起する。

 生産者や県の農業担当者ら約40人が出席した。県農林水産部の中野憲司技術戦略監は「適期での刈り取りや乾燥調整で暑さの影響は軽減できる。米どころとしてプライドを持ち、しっかりと対応しなければならない」とあいさつし、生産者代表にのぼりを手渡した。

 引き続き、参加者は施設に隣接する県産主力品種「はえぬき」の田んぼで生育状況を確認した。県の担当者は稲穂の状態を踏まえて適期を今月4~13日とし、日付を書き込んだ旗を田んぼ脇に立てた。

 県などで構成する「山形おいしさ極める!米づくりプロジェクト本部」が主催した。もみの成熟はかなり進んでおり、登熟歩合は県内平たん部の平均で「はえぬき」77.7%、「つや姫」59.9%、「雪若丸」80.3%。暑さでもみの水分も急激に低下しており、米粒の胴割れが発生しやすいことから、適切な乾燥が必要としている。

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