元プロ野球選手が五島・奈留小中学校で実践指導 ベースボール型授業研修会 技術学び、楽しさ実感

ゲーム形式を楽しむ児童と講師の帆足さん(左)=五島市立奈留小中

 長崎県の五島市立奈留小中(宮本金一朗校長、51人)で、日本野球機構(NPB)の「ベースボール型体育授業研修会」があった。元プロ野球選手が教員や児童生徒に、投げる、打つなどの基本動作を楽しみながら教えた。
 NPBによると、ベースボール型授業は小学校体育で必修科目となっているが、指導に不安を持つ教員もいるため、2012年から全国各地で研修会を開くなどしている。
 日本ハムファイターズ元投手でNPB野球振興室の今関勝さん(52)と、福岡ソフトバンクホークス元投手の帆足和幸さん(44)が来島。8月30日は児童生徒向けの模擬授業もした。
 投球フォームを一定にするために「とん、とん、くるん」とリズムを声に出しながらボールを投げたり、胸の前に伸ばした両手を横に振って打つイメージを作ったりするなど、投げる、捕る、打つの基本動作を指導。バッティングティーの上のボールを打ち、守備側は捕球後にホームに投げ返す簡易的なゲームにも取り組んだ。
 4年生の浜村心陽さん(10)は「打つこつをつかんでボールを遠くに飛ばすことができてうれしい」。体育主任の平野正樹教諭(39)は「基本動作の分かりやすい教え方や、低学年でも楽しめるゲーム形式が参考になった」と話した。
 今関さんは「みんなで褒めたり応援したりして、楽しい雰囲気を作りながら授業を進めてほしい」と話した。

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