【京アニ公判速報】青葉真司被告は傍聴席に目をやらず マスク姿、宙を見つめる様子

青葉真司被告(2020年5月27日撮影)

 36人が死亡、32人が重軽傷を負った京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の初公判が5日午前10時半、京都地裁で始まった。

 車いすに乗って出廷した青葉被告は坊主頭で、傍聴席に目をやらず、宙を見つめるような様子を見せた。長袖シャツを着用し、マスク姿だった。

 初公判では、検察側の起訴状読み上げに続き、青葉被告が罪状認否のために自ら口を開くとみられる。

 青葉被告は2019年7月18日の事件で自身も重度のやけどを負い、大阪府内の病院で、自らの組織を培養してできた皮膚を全身に移植する手術を繰り返した。京都市内の病院に転院後は、感染症対策の治療やリハビリを受け、事件発生から10カ月後の20年5月27日、入院先で京都府警に逮捕された。

 青葉被告が、京都地裁の公開の法廷に姿を現すのは、逮捕から13日後の同年6月9日にあった勾留理由開示手続き以来。その際は、ストレッチャーに寝た状態だった。裁判官から名前や職業を問われ、くぐもった声で返答していた。

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