ニセ電話詐欺 60代男性44万円被害 ウイルス除去名目で

 時津署は4日、パソコンのウイルス除去を名目に、長崎市の60代自営業男性が44万円分の電子マネーの利用権をだまし取られるニセ電話詐欺(架空料金請求)事件が発生したと発表した。
 同署によると8月27日、男性が使用中のパソコン画面に「トロイの木馬に感染している」などのメッセージが表れた。表示された問い合わせ先に電話したところ、バリア・クリスチャンを名乗る男から片言の日本語で「ウイルス感染の解消には金がかかる」などとうその説明を受けた。
 信じた男性は3回にわたり計44万円分の電子マネーカードを購入。IDを伝え、だまし取られた。その後、自身で詐欺を疑い110番して発覚した。
 同署は「電子マネーカードで支払えばウイルス除去できるというのは全て詐欺」として、心当たりのない表示は無視するなど対策を呼びかけている。

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