陸前高田に「ご当地サーモン」 11月に試験養殖、24年夏水揚げ

ギンザケの試験養殖を計画する陸前高田市の広田漁港沖

 陸前高田市の広田湾漁協(砂田光保組合長)は、水産大手のニッスイ(東京都)と共同で、広田湾でのギンザケ海面養殖を計画している。11月にも試験養殖を開始し、2024年夏ごろの水揚げを予定。秋サケ不漁が続く中、県内でも各地でサーモン養殖が盛んに行われており、関係者は陸前高田産の「ご当地サーモン」ブランド確立に期待を寄せる。

 試験養殖は、直径25メートルのいけす2基を同市の広田漁港の沖合数百メートルなど2カ所に設置し実施予定。180グラムほどまで成長した稚魚8万匹を海上で飼育、2~3キロとなった6~7月に約200トンを水揚げする。

 試験養殖を経て、25年ごろまでに正式に事業化。養殖いけすの数を増やし、最終的には年間水揚げ量数千トン、売上高数十億円を目指す。同社の子会社が市内に事業所を設立し、同漁協の組合員として操業する。

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