栃木市消防本部新庁舎が完成 報道向け見学会

4日から部分供用が始まった新庁舎の事務室

 【栃木】市消防本部は5日、平柳町1丁目で整備を進めている新庁舎の報道関係者向けの見学会を開いた。

 新庁舎は2022年3月に着工し、8月に完成した。4日から消防総務、予防、警防の3課約100人が新庁舎での業務を開始している。新庁舎内の通信指令センター整備工事などは現在も続き、24年度末の事業完了を目指している。

 新庁舎は鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積は3556平方メートル。1階の床面は浸水被害を防ぐため庁舎西側の道路より90センチ高く設計している。屋上には72時間稼働可能な非常用発電機を備えるなど防災機能を強化した。

 見学会では、職員が感染症対策のため個室化された仮眠室や出動準備室などを案内した。小川信幸(おがわのぶゆき)消防総務課長は「今後の工事も順調に進めていきたい。新しい庁舎で市民の生命を守っていきたい」と話した。

新たに整備された第1出動車両車庫
4日から部分供用が始まった新庁舎の事務室

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