2022年10月、静岡・小山町で観光バスを横転させ、乗客29人を死傷させた元運転手の裁判で、5日、検察は、懲役4年6か月を求刑しました。
この事故は2022年10月、小山町の県道で観光バスが横転し、乗客1人が死亡、28人が重軽傷を負ったものです。当時バスを運転していた被告は、カーブが連続する下り坂で、フットブレーキの使用を控えながら進行する注意義務を怠り、フットブレーキが利きにくくなる「フェード現象」を生じさせ、その結果、カーブを曲がりきれず横転し、乗客を死傷させたとして過失運転致死傷の罪に問われています。
5日の裁判では、遺族が意見陳述し「起こるべくして起きた事故である。実刑判決が言い渡されることを望む」と述べ、また、検察側は「刑事責任は重大で実刑に処して罪を償わせ社会に警鐘を鳴らすべき」と指摘し、懲役4年6か月を求刑しました。判決は9月26日に言い渡されます。