「強い流れに乗って戻れない」原因は離岸流か…同じ海岸で3日間で2件の水難事故

9月5日午前、静岡県下田市の海岸で遊泳中に溺れた男子大学生がサーファーに救助されました。3日にも、同じ海岸で大学生が沖に流される事故がありました。海水浴場としての開放が終わり、ライフセーバーがいない海岸では、より一層の注意が必要です。

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下田海上保安部によりますと、5日午前9時前、白浜大浜海岸で友人2人と泳いでいた19歳の男子大学生が足のつかない位置まで移動した際に溺れました。

現場の近くにいて、異変に気づいたサーファーが男子大学生をサーフボードの上に乗せ、浜まで運び、別のサーファーが救命処置をして意識を回復させました。

白浜大浜海岸では、3日にも大学生が沖に流され、一時、心肺停止になる事故がありました。いずれの事故はともに岸から沖へ向かって流れる離岸流が原因でした。

この海岸の手前には、離岸流を説明する看板が設置されています。

<下田市夏期海岸対策協議会 原田支部長 酒井厚志さん>
「今回も流された方は、この強い流れに乗って、戻って来れなくなった。横に移動してもらって、戻ってくれば、意外と簡単に戻りやすいですね」

離岸流による事故は、白浜大浜海岸の南端で起こっているため、ライフセーバーがいない間、遊泳者の立ち入りを禁止する対策が必要と酒井さんは訴えていました。

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