イングランドサッカー協会、サウスゲイト監督の後任にグアルディオラを熱望か

写真:FAから熱視線を送られるグアルディオラ ©Getty Images

イングランドサッカー協会(FA)が、来年夏に行われるEURO2024を最後にギャレス・サウスゲイト監督との契約が満了を迎えることを見据え、後継者の選定に着手しているという。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。

サウスゲイト監督については、昨年冬に行われたカタール・ワールドカップの際にも大会後にも退任する可能性があった。FAはこの時、エディ・ハウ(現ニューカッスル監督)やグレアム・ポッター、マウリシオ・ポチェッティーノ(現チェルシー監督)、ブレンダン・ロジャース(現セルティック監督)などを後任の候補として挙げていたという。

ただ当時、FA側はカタールW杯の結果に関係なく、サウスゲイト監督の残留を望んでいた。結果的に準々決勝でフランスに敗れてベスト8敗退となったが、相手のフランスが決勝まで勝ち進み、PK戦で敗れて準優勝に終わったことは、サウスゲイト監督の続投に説得力を持たせるのに十分だった。

ただ、今回は契約満了を迎えることで、後継者の選定がより高い重要度を持つようになっている。先に挙げた4名の指揮官は依然として有力なオプションとなっている可能性が高いものの、FAが最大の関心を示しているのはマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督だという。

グアルディオラ監督はカタルーニャ州出身で、カタルーニャ独立運動に対しては賛成の立場を取っている。『デイリーメール』電子版によると、その政治的思想が、将来的なスペイン代表監督就任への障壁になる可能性があるという。また、バルセロナやバイエルン、マンチェスター・シティといったビッグクラブを率いた後の彼の新天地としては、イングランド代表監督という立場がふさわしいという考えもあるようだ。

ネックとなるのは、グアルディオラ監督とマンチェスター・シティの契約が2025年6月までとなっている点だ。サウスゲイト監督の契約が満了するユーロ2024年から1年間の空白期間が生まれてしまう。また、グアルディオラ監督がマンチェスター・シティから受け取っている年俸は1900万ポンド(約35億1800万円)とされており、この点にも交渉の余地がある。

一方で、サウスゲイト監督が続投する可能性もゼロではない。その場合はアメリカ、カナダ、メキシコで開催される2026年のW杯まで現体制が維持されることになりそうだ。

© 株式会社SPOTV JAPAN