【インドネシア】国営製薬、武田薬品のデング熱ワクチン販売[医薬]

インドネシアの国営製薬持ち株会社ビオ・ファルマは、武田薬品工業が開発したデング熱ワクチン「QDENGA(キューデンガ)」の販売に関して、武田薬品工業と商業契約を締結した。ビオ・ファルマは、国営企業や地方自治体など公的機関にワクチンを販売する。

ビオ・ファルマが8月31日、武田薬品工業のインドネシア法人、武田イノベーティブ・メディスンズと契約を交わした。

ビオ・ファルマが販売を手がけるのは、国営企業や公営企業、国軍・警察、地方政府などの公的機関向け。武田イノベーティブ・メディスンズは、民間への販売を担当する。

ワクチンの上限小売価格(HET)は1回分で56万7,899ルピア(約5,335円)。接種回数は2回。

インドネシア政府は、2030年までにデング熱感染症による死者ゼロを目標に掲げる。保健省によれば、22年の感染者数は14万3,266人で死者は1,237人だった。今年は第33週時点で感染者数5万7,884人、死者数は422人となっている。

デング熱ワクチンの販売で契約を締結したビオ・ファルマと武田イノベーティブ・メディスンズの関係者(ビオ・ファルマ提供)

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